――とまあ、見出しに於いて懐疑の対象となっているようなことを説くウェブサイトが結構多いのである。まんどぅーかこと植田真理子氏によるヘブライ語の解説にもそういう記述があった。
少し気の利いた日本語学の本だと、例えば「婚約」(kon’yaku)の n’ は鼻母音 /ĩ/ を表すと書いてあるし(全体では /koĩjakɯ̥/)、実際私も鼻母音で発音している。
先述のような主張する人がいるのは、ヘブライ語やアラビア語やハワイ語のローマ字表記でアポストロフィが声門閉鎖に用いられていることを知って、日本語の n’ も「試しに」鼻子音と声門閉鎖で(/konʔjakɯ̥/ の如く)発音して「それっぽく」聞き取れると感じたのが原因だと、私は思っている。
Twitter とか見ていた頃、人によって日本語に各自色々な引用符の遣い方をすることに戸惑った( """ 甚だしくは ASCII の二重引用符を二つも三つも囲んで遣う人もいた """)。私は学校で「鉤括弧」を遣うよう教わったので、普通そうしている。まあ文科省も怪しい政策をするけれども。
で、最近気がついたのが、NHK がニュース番組で “欧風の蝌蚪形引用符を独特な配置で遣っている„ ことである。「ドイツ語と開き閉じが逆」とでも言おうか。
何故だろう。鉤括弧と蝌蚪引用符の折衷だろうか。
Mozc の馬鹿っぷりは今更語るのも躊躇う。敢えて言うなら「機種依存文字」とかいう不正確な用語はどうにかならないのか。
昔 Twitter で「そろそろ読みと偏旁ハイブリッドの IME が出てきてもいいと思う」と言ったら、雷更新世さんだったか、そんなお名前の人に賛同された。彼のフォロワー曰く、中国語の IME にはそういう機能がついているのもあるとか。うろ憶え。
最近の IME の何が苦手かって、変な固有名詞とか大衆文化関係の用語が登録されているのがなんだか申し訳なく思えたり、単語によっては目障り極まりなかったり。